マネーラウンジ

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金融教育プログラムのカバー範囲が広すぎる件

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前回の記事の最後で「平易な内容の副教材について探っていく」と書いたものの、いったいどんなジャンルについて考えていけばいいんでしょうね。

 

いかんせん、金融教育はローンや保険といった金融商品から株式・債券のリスクリターンのような投資理論、加えてお金の大切さのような道徳まで、教育範囲がハンパなく広い。

 

金融教育プログラム-あるべき金融教育の姿を236項目に細分化

 

こんなとき、文科省なら…文科省ならきっとなんとかしてくれる…!

と思ってウェブサイトを調べたら、ピッタリのものを見つけました。文科省じゃないけど。

 

金融広報中央委員会が2015年3月に公表した「金融教育プログラム」というものです。

 

金融教育プログラム「学校における金融教育の年齢層別目標」 : 知るぽると

 

学年別・分野別に習得すべき項目が表でまとめられている。素晴らしい!

大分類が全部で4つ、それを13の小分類(236項目)。

ここではとても紹介しきれないので、大分類と関連する用語のみ紹介します。

  • 生活設計・家計管理資金管理、ローン、保険、金利、リスク・リターン、他
  • 金融経済の仕組みーお金の役割、金融機関、中央銀行、為替、納税義務、他
  • 消費生活・金融トラブルー商品の比較・選択、契約の基本、クーリングオフ、他
  • キャリア教育ー勤労の意義、ニート、将来の夢、持続可能社会、社会貢献、他

 

金融教育プログラムはカバー範囲が広すぎる

 

これでどのジャンルを金融教育と考えていけば良いかが分かりました。

分かったのはいいけど、正直項目が多すぎます。

上で列挙した用語では、細かい部分はまだまだカバーしきれていません。

 

なかには人間教育・生活教育といったほうがいい項目も。

例えば上に記載していないけど「法令順守による社会の秩序」とか、「ワーク・ライフバランス」とか、「製造物責任」とか。ていうか製造物責任ってなに?

 

確かにおカネは経済の血液ともいわれるし、人間社会のあらゆるシーンで使われています。

 

だからといって金融教育のなかで人間力・生活力を養おうとするのはなんか無理があるでしょう。

むしろ昔からある「家庭・生活」のような科目に金融教育も人間教育も含むほうがしっくりきます。

 

実生活で活かせる副教材のネタ作りをしたいので、「生活設計・家計管理」や「消費生活」といった分野から探っていくことになるでしょうか。考える日々は続く...