PISA金融リテラシー問題の分類(カテゴリ)②場面別
PISAとは、OECDが世界の15歳を対象に実施している能力評価テストです。
その科目のひとつ「金融リテラシー」を、PISA金融リテラシーと呼ぶことにします。
さて、PISA金融リテラシーでは問題のカテゴリを「分野別」、「場面別」、「プロセス別」の3つに分けています。
金融とひとことでいっても、コンビニの買い物から世界経済情勢や金銭的道徳まで幅広い領域をカバーしています。
PISA金融リテラシーではどのようなテーマを問題として取り扱うんでしょう?
世界基準で求められている金融リテラシーの分類を把握しておけば、ふさわしい副教材のアイデア整理にもなることを期待して。
今回は「場面」について取り上げます。
以下はPISA公式ページの紹介文を和訳したものになります。
誤訳はご指摘いただければ幸いです。
① 教育と職場
給与明細書、高等教育のための貯蓄、学生ローン利用のメリットとリスク、(財形のような)職場における貯蓄制度の参加などについて問う。
② 家庭と家族
家財道具や食料品の購入、出費の記録、家族イベント計画といった、家庭を営むコストに関連する金銭上の問題を問う。予算の配分や出費の優先順位づけも含まれる。
③ 個人
銀行口座開設、消費財の購入、娯楽活動の支払い、ローンや保険など比較的大きな出費を伴うことが多い金融サービスなどの事柄について、契約上の問題を問う。
④ 社会
消費者の権利と責任、国や地方に支払う税金、事業利益、消費者の購買力といった事柄について問う。NPO(非営利団体)や慈善団体への寄付など、金融上の選択も含まれる。